厚生労働省調達のアイソレーションガウンの舞台裏①

きっかけ

2020年4月上旬から怒涛の日々が始まりました。

厚生労働省が経済産業省を窓口として、コロナ対策のため国内生産のガウンの調達を始める。そのような情報を4月上旬に耳にし、我々で出来ることがないか、動き始めました。
それまでアパレル商品しか取り扱いの無かった我々が新たな領域に挑戦を始めるきっかけとなりました。

当時、日本に流通するアイソレーションガウンは全て海外品で、国産のものはなく、アイソレーションガウンというものがどこで使われていて、どういったものなのか全くわからない状況でした。
アイソレーションガウンを取り寄せても、様々な種類のものがあり、フードがついているもの、ビニールで出来ているもの、不織布のもの、ラミネートされているもの、使い捨てのものやディスポ―サルのものもありました。種類がありすぎて今回の調達の対象となるものが全く分からない状態でした。

調達の内容は、国内で縫製したもの、海外から輸入したものの2種類で、急ぎのものは4月末にはほしいとのこと。
当時、4月中旬に差しかかり、本当にリミットまで時間の無い状態でした。
まずは何が出来るかを考え、短いリードタイムで納品が出来ると考えられる海外のアイソレーションガウンに全力投球しました。

立ちはだかったのは今まで取り扱っていたものと違うため、自分たちの引き出しの中には、アイソレーションガウンの取り扱い工場がないこと。さらにコロナにより海外出張もできませんでした。そこで中国スタッフが当時コロナ禍で規制がある中、中国国内を駆け回り信用に足る工場の候補を獅子奮迅の活躍で見つけ出しました。各工場よりサンプルを送るにも国際クーリエがコロナの影響でタイムリーに届かない状況でした。中国スタッフが全サンプルを吟味し、よいと思われるサンプルのみ日本に送付してもらいました。

経済産業省のご担当の方も厚生労働省の方と協力しながら、サンプルを持ち込む度に時間を割いて評価をして頂き、ようやく値段的にも品質的にも基準をクリアできる商品を見つけました。


その結果、4月24日に契約を行いましたが納期は最速でということ。遅くとも5月の前半には届けてほしいという依頼でしたので、工場には無理を言って5月の労働節前に商品を輸出してもらうことを約束してもらいました。
通常ではありえない短納期。中国スタッフに何度も工場を訪問し、前金を払っての輸入でした。それまでに送金したことのないような金額。緊張感が張り詰めました。中国スタッフも毎日のように検品のために工場を訪問しました。

いよいよ輸入に際し、数量にして2000カートン。40フィートコンテナ2台分。業界的にドライバー不足で、なかなかトラックの手配のできない状況が続く中、納期遅れも許されない状況。遅延してキャンセルをすると次のドライバーがすぐに予約できないと言われ、1日でも入港が遅れたら納期遅れをしてしまうという一発勝負の輸入でした。

経済産業省の方も、納期を遅らせるまいと各方面手を尽くして頂き、免税手続きでスムーズに通関出来るようにしてくれました。

おかげ様で5月14日、無事に商品を納品することが出来ました。

②に続く

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